あの世へと旅立たれた魂を供養ために葬儀を執り行う際に自然に湧き上がってくる厳かな気持ちについて書きました。

大切な故人をしのぶ 葬儀に込める供養の思い
大切な故人をしのぶ 葬儀に込める供養の思い

葬儀に込める供養の思い

大切な故人をしのぶ 葬儀に込める供養の思い
葬儀には何度か出席させていただいたことがありまして、その準備のお手伝いなどをさせていただいた経験もありますが、死者の魂への供養という場に立ち会うと、必ずといっていいほどどこか形容しがたい厳かな雰囲気が漂ってきます。それはあからさまに表立って現れてくるものではなく、誰もが胸の内で静かにその死を悼むといった思いが自然とにじみ出てきて、もはやこの世からいなくなってしまった故人の生前に思いを馳せながら、これから先の故人がいなくなってしまった時間を生きていくために心をゆっくりと切り替えていくための儀式のようでもあります。

私の中で印象深い葬儀といえば、一番初めに経験した子供の頃に祖母をあの世へとお見送りした葬儀でしょうか。当時はまだ子供だったっとはいえ、人が亡くなり、お葬式が開かれるということはすでに知っていました。ですが、自分の身の回りにいる誰かが亡くなり、お葬式が開かれるといったことはまだ体験がなかったので、どこか夢の中で進む現実感のない出来事のように思いました。葬儀の会場となった町民館に町中から次々と弔問客が訪れ、豪勢に飾り付けられたお葬式の壇上に置かれた祖母の眠る棺を前にして、お別れをしていく光景。そしてお坊様のお経とお言葉をいただき、親戚一同で火葬場へと出棺。ある日突然、これまでよく知っていた人が亡くなり、お葬式が開かれる。不思議なもので、現実感はなくとも親に言われる指示に従いながらお葬式の中ではきちんと普通にふるまうことができる自分がいました。むしろ、葬儀の進行に合わせてやらなければいけないスケジュールをこなすことに手いっぱいで、本当に祖母が亡くなってしまったのだという実感が湧いてきたのは、葬儀が一通り終わった後の方が強かったかもしれません。

生活の中から人が一人いなくなるということの重みを心に深く受け止めながら、生前の故人から受け取ったものを忘れずに、私たちの日々は続いていくのです。

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